10.01.34
ヒトラーは意図的に大衆操作を行い、人々を煽動していた。

ナチスのヒトラーがなぜあの時代に統一者として成り上がっていったのか?ヒトラーは巧みに行動心理テクニックを用いて大衆をコントロールしていったと言われています。

もちろん時代の背景が「強い指導力を持っている人を求めていた」わけですがヒトラーが行動心理学を非常に巧みに利用していたことも独裁政治の誕生の大きな要因として考えられます。

ヒトラーをヒトラーたらしめたのは、心理操作テクニックである

※ヒトラーを尊敬しているわけでもありませんし、崇めているわけでもありません。彼が利用した心理技術をビジネスに移植し、より良い商品が売れて行くことを目的として書いています。どんなテクニックも使い方のモラル次第ですからね。

強いメッセージ性を巧みに利用

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ヒトラーは演説やラジオの放送で支持者を獲得していきました。

ではどのような言葉で、どのようなメッセージだったのでしょうか

大衆を熱狂的にさせ、コントロールする技術はヒトラーはかなり長けていました。

5つのメッセージテクニック

  1. 主張は短い
  2. 誰でも解りやすい言葉を使う
  3. 繰り返し繰り返し主張を伝えていく
  4. 危機感を強調し、敵を明確化する
  5. 抑揚を付け、メリハリを付けていく

主張は誰にでも解り易く、短いものにする。
ヒトラーのスローガンは「全ての労働者に職とパンを!」でした。

善なる利益は悪によって奪われている他の国は職もあるし、食べ物もあり平等に生活しているのになぜそれがこの国では当たり前ではないのか?

ヒトラーのこのスローガンはこれまでの政権運営を否定するものであり、当時の人々の過酷な状況を的確に表現したものでした。

だからこそヒトラーはこれをスローガンとして掲げたのです。

なぜそれが叶わないのか?そこには敵がいるからだ

スローガンを掲げたと同時にそれが達成されないのは敵がいるからだ!と繰り返し伝えていきました。

敵がいるからこそ、人は結集し、行動する

政治でも使われるプロバイダ。共通の敵を明確化し、危機感を煽ることで「その時を倒さなければ平和を取り戻すことはできない」と煽っていくわけです。

その平和を取り戻さないと一生このような生活が続き、さらに悪い状況へとなってしまう・・・・

スローガンで掲げた”未来”と今の”現実”に大きな差を感じることで人は行動をする
恐るべきことにヒトラーは巧みに大衆の心理操作誘導を計っていきました。

暗示にように何度も繰り返していく大義名分スローガン

なぜスローガンは短い方が良いのか

大衆が理解しやすい という利点もあるのですが
繰り返しやすい言い続け易いので主張を潜在意識の中に擦り込むことが出来るという利点があります。

心理学テクニック
大切なことは5回以上伝える。

スローガンを繰り返すことも大切ですし、それを言い換えた形でも伝えることでより効果的に刷り込むことができるんです。

そしてこのスローガンを大衆にも言わせる、はっきり声に出させることでより潜在意識にこれが刷り込まれていきます。

スローガンを決めることは非常に大切な過程なのですが、ただ決めれば良い!というわけではありません

大衆が望んでいる
人々が結託しなくてはならない理由がある

スローガンが「全ての労働者に職とパンを」になったのには深い理由がありました。

社会的な意義があり、大義名分がある。ただ利益を得るためだけに設定していないところがミソですね。

例えば なぜビジネスをやっているのか? という質問に対して

「高級マンションに住んでめちゃめちゃ良い車に乗りたいから」と言うよりも

一番質の高いものが一番売れているわけではない。自分は一番質が良いものを広めて人々の物流に変化を巻き起こしていきたい
と言う方が聞こえが良く、人から応援されやすくなります。

人の応援されやすいスローガンの3つの特徴

  • 社会的な意義がある
  • 自己中心ではなくて他者中心である
  • 誰もが必要としているもの

この3点を意識してスローガンは作っていくとかなり良いものが出来上がっていきます。

未来を想像させて”喪失”させる

全ての労働者に職とパンを!」

職があることの有り難さや食料があることの大切さや職もあり、食料もあったらこんな世界は良いですよね!と何度も繰り返し伝えながらそれが叶った後の世界を想像させます。

その後に現在の状況を伝えることで、元々ないモノも”喪失”したような気持ちになるのです。

職もパンもあるって本当に良い世界ですよね。もしこんな世界が訪れたらあなたはどのようなことをしますか?家族とどこへいきますか?こんな幸せな世界のように思えるのですがこれは普通なことです。

それが当たり前にないのは◯◯が原因です。
いまこそ我々は立ち上がり、結集して勝ち取っていきましょう。善を貪る悪に制裁を・・・

期待値を上げてあげて、そして最後に現実に突き落とす。

これ以上状況が悪化する前に手を打つ

この構成を組み立てるのにヒトラーは長けていたのです。

この心理学的なテクニックは営業のときもクロージングのときも似ていますよね。

この商品・サービスはあなたが理想する未来を叶えてくれます。こんな素敵な未来が訪れたら本当に幸せですよね。
でもその未来があなたに訪れないのは○○が原因だからです。だからこそいまあなたは苦しい思いをしているのです。

これ以上放っておくともっと酷いことになります。だからいまこそその問題を解決していきませんか?

たった今考えたものなので修正するところはたくさんあるのですが、

未来を見せて、想像してもらい、共通の敵を作り、いまの現状を認識してもらい、感情を揺さぶり、具体的な行動をとってもらう(購入してもらう)

構成は非常に似ていると思います。

かなり恐怖心を煽る表現を繰り返していた

ビジネスでは少し使いにくいのですが
ヒトラーはかなり恐怖心を煽るような表現を繰り返し大衆操作をしていました。

  1. 食欲
  2. 性欲
  3. 睡眠欲

ヒトラーは人間の3大欲求を言葉巧みに刺激していきました。

この3大欲求が満たされないと人は人らしい活動をすることができなくなります。

これが満たされないことは死に直結していくのです。だからこそ全力で”勝ち”を大衆は望み、結集していきます。

「大衆集会では、孤独で寂しく感じる人間が、はじめて大きな共同体というイメージを受ける。職場でみじめに感じる一人の人間が、はじめて大衆集会に足を踏み入れ、思いを同じくする者が周りに何千人といれば、何かを探す者として 有無を言わせぬ感激の巨大な効果に、何千もの人々によって引き込まれるならば、新たな教義は正しい、と何千人もの目に見える賛同から裏付けられれば、その時には群集暗示の魔術的影響のもとに置かれているのである。」

さいごに・・・

このようにみていくとヒトラーは大衆操作に対して徹底的に心理学のテクニックを利用していたことがわかりますよね。

感情をいかに揺さぶるか

演説では抑揚やメリハリを付けたり、大切なことを言うために1分間程度沈黙したり
落ち着かせて集中して聞いてもらうためにわざと小声にしたり・・・・

感情を上に下に、右に左に、動かすことに長けていました。

私はヒトラーを尊敬しているわけでもありませんし、非常に危険な思想を持った人物であることは間違いないと思っています。

しかしこの大衆を動かすテクニックや能力を私たちビジネスマンは参考にすることはできるはずです。
包丁と同じように、食べ物を切ることに使う人がほとんどですが、稀にそれで人を傷つけてしまう人もいます。

どんなに効果のあるテクニックだったとしても
それを使う側のモラルがあってはじめて、そのテクニックは生きる

このスタンスでビジネス活動をおこなっていきましょう。

今日の格言
一流のビジネスマンも詐欺師も、見た目と振る舞いは全て一緒。違うのはモラルだけ。