2018年に3つの会社を新設しました。(2019年は今のところ合同会社WMCのみの新設)
- 福祉系の一般社団法人(役職:常任理事)
- スリランカ専門の商社(役職:取締役)
- 飲食の会社(役職:社外取締役)
この3つです。
設立した経緯はそれぞれ異なるのですが、どんな考えで会社を立てたのか?についてエピソードも含めてお話します。
起業に興味がある方には参考になるはずので最後までお付き合いしてください。
<関連記事>
»コンプレックスだらけだった僕が学生起業した理由と人生の勝算
無料メールマガジンのご案内
Contents
仲間内での役割分担を徹底する
会社経営では、役割分担は必須。
- 自分は何をするのか?
- メンバーは何をするのか?
- 社員には何をやってもらうのか?
これらを決めて、役割を担う必要があります。
会社経営は友達グループではないので仲が良い!という選考理由は社会では残念ながら通用しません。
役割に応じたメンバー構成にするべきですね。
僕の場合は、本業がウェブマーケティングなのでHP製作したり、メルマガ発行でインターネット上で売上を上げるのが得意ですが、今回、設立した会社での僕の役割は「販路の拡大」です。
販路を拡大するためにウェブを活用するのも良いのですが、インターネットを上手く機能させるためにはある程度の期間が必要なので、売上を確保するためにまずはリアルでの営業&交渉ごとを務めています。
お客さんへの営業というよりも、代わりに販売してくれる代理店を探したり、顧客リストを持っている会社さんや団体さんと交渉するのが主です。個別での営業というよりも、たくさん売ってくれる会社さんを探す!って感じです。
細かい作業や小さな額の営業をやっていると本当に時間がないです><
会社数が多いので、全く同じ役割を複数の会社で担った方が効率が良いんですよ。レバレッジが効かせることを意識して、役割を全うしています。
チームメンバーの役割分担は徹底させる必要があるでしょう。その際には漫画ワンピースがめちゃめちゃ参考になります。
今話題のIoTと人材&起業について書いた記事があるので参考にしてください。
「»IoTのベンチャー起業で必要な人材と構成はワンピースから学べ」
自分の得意分野を他業種で活かす
各会社での役割がそれぞれ異なっていると、かなり忙しくて時間がありません。
加えて、僕の場合は自分の会社もありますし、マーケティングコンサルティングの顧問先への業務、インターネットでの情報発信などの仕事もあります。
自分の得意な分野内でしか、仕事はしません。
(これ結構大事です。)
そこで、1つの仕事でも、それぞれの会社間でシナジーが生まれるようにビジネスモデルを設計しました。
だから複数の会社を経営していたとしても、そこまで忙しくはしていません。
起業家精神がある方は特にいろんなことに興味があり、手を出してしまう傾向にあると思いますが、自分が最も得意な分野を活かさないと仕事は回っていかないと思います。
特に起業に興味がある方は、それなりの人脈や交流があると思うので、「こんなことを一緒にやらないか?」的な話は多いはず。
全てに顔を出したりしていると本当に忙しいです。
だからやるべきことと、やらないことを決めてしっかりと仕事にメリハリを持たせてくださいね。
会社設立前に販路を確保しておく
会社設立してから販路を探し始めるのは、、、遅いです。
もちろん会社という信用性がないと取引でないジャンルもありますが、基本的には、会社を立てる前から販路を確保していくべきです。
そうではないと、会社を維持させるための経費で資本金がなくなって行きます。お金がないと精神的にも辛くなってしまいますからね。
できれば会社を立てる前に販路先を複数用意しておくと良いでしょう。そうすれば、会社設立後にすぐにセールスでき、結果的に売上が上がります。
理想は、「会社を立てた瞬間に初年度は黒字になっている」状態。
それができなければ、最低でもターゲット像を明確にし、法人化後にどうやってアプローチを掛けるのか?は決めておきましょう。
協力者を確保する
何をやるにしても協力者の確保は最優先事項だと感じています。
今回、ゼロベースで会社は立てていないため、ある程度の人脈やコネクションがあることが前提で立てていますが、設立前に協力者がいればいるほど安心してビジネスがスタートできます。
協力者になっていただく方はなるべく60歳以上の方がオススメ。
60歳以上の方であれば、かなりの人脈を持っています。何か実務(オペレーション)を手伝ってもらうのではなく、販路先をご紹介していただくことに特化してもらうのがベスト。
60歳以上の方に労働をやってもらうのは流石に気が引けてしまいますよね。
当然ですが協力してくださる方の繋がりで、成果が出た場合にはちゃんとお礼をしましょうね。
中には金銭的なメリットよりも、頑張っている若者たちを応援したい!という心情で手伝ってくださる方もいます。
そういった期待に応えるために、お会いするたびに進展などの良いご報告をするように心がけましょう。
無料メールマガジンのご案内
キャッシュフローを整えて、金欠になるのは避ける
「年間で2000万円の利益が出る会社が倒産した」
これを聞くと、え?なんで?と思うかもしれませんが、キャッシュフローが悪いと会社は簡単に倒産します、利益が出せるとしても。
企業の資本によって体力は異なりますがなければないほどキャッシュフローにこだわらないといけません。
資金がないうちは「なるべく出金は遅く、入金は早く」です。
同業社間とのやり取りになると、業界の慣習的なもので入金・出金タイミングは決まっているかもしれませんが、異業種間とのやりとりであれば、「なるべく出金は遅く、入金は早く」を心がけてください。
会社を立てる前に、業界の慣習を知り、どのような支払いサイクルなのか?を把握していくのも大切ですね。
2018年に設立した、福祉系の一般社団法人、スリランカとの商社はかなりキャッシュフローも良いですし、経費も交通費くらい。
それくらいの出費であれば全然他でカバーできるので良いです。
起業には思わず出費がつきもので、予想以上にお金がかかるケースもあります。なので必ず入ってくるお金と、出ていくお金は把握するようにしましょう。
キャッシュフローが汚いと簡単に倒産しますので。
経営に関するリスクヘッジは忘れない
リスクヘッジはめちゃめちゃ重要。経営に関することを話します。
- 株主になる
- 会社の顔的な存在になる
- 上お得意さまとの唯一の窓口を自分が担当する
- 集客メディアの実権を握る(松本の場合はウェブサイト)
会社を経営するにあたり、メンバーが決まっていく中で「自分がもし解雇されたらどうするか?」を考えなくてはなりません。
経営者は従業員という括りではないため雇用関係にありません。
だから比較的簡単に解雇される危険性もあります。
会社が上手くいかなかったら自分のせいにされるリスクもありますし、会社が上手く行ったら余剰金の分配等で揉めるリスクもあります。
上手くいかなかった時には自分の実力不足なので仕方がない部分もありますが、上手く行っている時に辞めされられてしまうのは悲しいですし納得がいかないですよね。
そうならないために、株式を握ったり、自分が担当する顧客を決めておく必要があります。
株式を持っていなかったら役員をやっている意味がないですし、「松本さんがいなくなったら既存顧客との関係性が維持できなくなり売上が立たない」と思ってもらえる状態にしておく必要があります。
自分の場合はウェブサイト集客が得意なので、ウェブサイトのドメインとサーバーを自分で契約して管理していますよ。
集客経路がなくなれば会社にとって痛手がデカイので無下に扱われることはありません。このようなリスクヘッジをしていくことも起業テクニックだと思い、取り上げてみました。
やるべきことをやるためにとりあえず猛烈に働く
もう働くしかありませんね。
たくさんの人たちにご協力をいただいたりしているので、基本的に休むという考えはないです。意図的に体に休息を与えることはありますが、脳は活発に動いています笑
人と会ったり、ネットで情報収集したりますね。自分の仕事はなるべく午前中に済ませて午後は会社たちの業務に取り掛かっています。
世界的イーロンマスクしかり、
「本当に成功したいなら1週間で100時間働け!」って感じです。
もちろん体が壊れてしまったら大変ですが、常に仕事を生活の中心に添えています。
異業種の人たちと会って、情報収集は欠かさない
ネットに載っている情報は二次的情報。
1次情報を取りに行くのであれば人に聞くしかありません。信頼できる仲間との話には嘘がないので、正直に聞いたり話したりして業界の理解を深めています。
そして、人に会ったら「ちゃんとメリットを出す」。
ただ会うだけでは時間がもったいないです。
相手にとってメリットがある話をすれば、相手もそれに応えてメリットがある素晴らしい情報をくれます。
まずは見返りを求めないで、相手のニーズにあった話をしたり、人をご紹介する態度を持っていればそれなりに返ってきますよ。
会社をたくさん立てたメリット
会社の役員同士がビジネスマッチングできることが大きなメリットだと思います。
例えば、商社の役員に入っている方が飲食系のプロとして活躍されているので、自分が別で社外取締役で入っている飲食系会社にアドバイスをいただいたり、適度に販路をご紹介してくださったりと、仲間同士でシナジーが埋めるのが素晴らしいと感じています。
また役員として入っている方々も会社を複数会社経営しているので会社ごとに在籍している役員同士で人を紹介し合ったりしています。
まとめ
テクニックで起業はできます。経験が蓄積されていけばもっと高い確率で成功を手にできるでしょう。
追伸
会社設立は何も難しいことではありません。
資本金と設立費合わせて数十万あれば株式会社は設立できます。合同会社は7万円程度あれば設立可能です。1週間程度で登記は終わりますよ。
2018年だけで3つほど新設しましたが、別にすごいことではないんです。
「設立はゴールではなくて、あくまでもスタート」。
それぞれの会社の中で自分の役割を全うし、任せる部分は仲間に任せていけば、ある程度まではイケると確信しています。
また、たとえ失敗したとしてもビジネスモデル的に負債を抱えるわけではないのでガンガン攻めていきたいと思っていますし、採算が取れない、費用対効果が薄いと感じた時には潔く会社を倒産させることももちろん視野に入れています。
見栄とかレッテルとかでなかなか倒産できずに苦しんでいる経営者の方もいますが、そのようなプライド的なものは自分にはないので潔く決断しようとも考えています。
繰り返しになりますが、会社設立がスタートであり、ゴールです。
設立前に決めた理念やビジョンを大切にして行きながら信頼できる仲間とともにこれからも切磋琢磨していきます。