マーケティングの中で、最も重要なのが「ペルソナの設定」。
ペルソナがずれていると驚くほど、売上は上がりません。逆にペルソナがハマるとそこそこの施策でも、抜群な成果が出てます。
初心者の方でも簡単にペルソナの作り方を解説していきます。
- ペルソナを設定しないと、施策やメッセージがブレるので上手くいかないケースが多い
- ペルソナはターゲットの心理的な部分に着目して設定していく
- 徹底したリサーチをして、自分の主観を無くしていく作業が求められる
- 現実的な人物、自分がアプローチできる人をペルソナに設定する
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Contents
目的は「たった一人に響かせる」訴求力をつけること
サイト記事、SNSなどで効率よく情報発信するために、訴求力が持たせる必要があります。
そもそもウェブでの反応率は1〜4%程度。それを割り切ってやっていくためには、ペルソナ設定をしなくてはなりません。
ペルソナを確定させないと、以下のような間違いをしてしまいます。
例えば、お医者さんが書いた記事なのに終始敬語のようにしたり、子供向けなのに難しい漢字を多用したり、主婦向けなのにロジックで攻めたり、、、これらはみんなペルソナ設定を意識していない証拠。
専門家やプロ向けの記事なのに、用語の解説とかはいらないんですよね。知っていて当たり前の知識は、ペルソナ層によって異なるため、必要ない情報かどうかはペルソナによって分けます。
また、ペルソナの解像度が低いと、なかなか響かせることはできないんですよね。
ターゲット像から逆算して、フォントの種類・大きさ・太さや、一行ごとの文字数、記事の文字数を決めていくケースもありますよ。
次にペルソナを設定するときに使える「係数」について触れていきます。
デモグラフィック係数とは
デモグラフィック係数とは人口統計です。ちょっと聞き慣れないかもしれないのですが、人物の特徴を指します。
具体的に見えて行きましょう
- 性別
- 年齢
- 住んでいる場所
- 学歴
- 職業
- 年収
- 家族構成
このような人物像のことをデモグラフィック係数といいます。
<参考>朝日新聞 コトバンク 「デモグラフィック係数」
人物像を特定したら、次に人間の心理や価値観をリサーチしていきます。
サイコグラフィック係数とは価値観である
心理面でのターゲティングを明らかにするためには有効な手段だといえるでしょう。
デモグラフィック係数とサイコグラフィック係数を定めると、より具体的にペルソナマップを作れます。
- 決断をするときに、直感で決めるか、なにかのデータを元に判断するか
- 「短期的」、「長期的」のどちらを求めるか
- 「ハイリスク・ハイリターン」、「ローリスク・ローリターン」どちらを好むか
- 行動は早いか、慎重なタイプか
- 悩み事はどのようなものか
- 意識決定をするときにどのような価値感を大切にしているか
- 自分自身に投資をすることに躊躇いがあるか、ないか
あなたがいま取り組んでいるビジネスや施策によってこれらの項目を変えたり、加えたりしてくださいね
<参考>朝日新聞 コトバンク 「サイコグラフィックス」
履歴書を書いてみたりプロファイリングシートを作ってみよう
ペルソナを作成するときのポイントはより人物像を明確化させることです。
設定した人物像に名前を仮につけたり、写真を張ったり、履歴書を書いてみたりすると、よりイメージできます。ペルソナの履歴書を手元に置いて、見ながら記事のライティングをすると、結構良い文章が完成しますよ。
もちろんビジネスをしていく上で理想の人物像は変わって行きます。そのときは臨機応変にペルソナを変えていってください。
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松本がお勧めするリサーチ方法
1次元情報を得るために「ペルソナに当てはまる人に直接インタビュー」していくことを僕は強くオススメしています。
ネットでやるならば、教えてGoo、ツイッター、フェイスブック、知恵袋、サイト記事、facebookページなどを徹底して調べます。
リサーチをし続けて、「自分の主観を捨て切れるまでやる」がポイントです。
初心者の方ほど、自分勝手にペルソナをイメージしてしまうんですよね。だから思い込みや固定概念がなくなるまでやっていければ、かなり精度が高いペルソナが出来上がるはずです。
注意点:以下の2つ前提にしないとペルソナが生きない
- 現実的ではない人に設定しない
- マーケティング施策でリーチできる人に設定する
この2つの事柄を前提としてないと、せっかく作ったペルソナが無意味になります。詳しく解説していきますね。
間違ったペルソナの設定の仕方をしている人も多いのも事実なので、ペルソナを作成する時には前提としてこれから話す2つのことをしっかりと抑えるようにしてくださいね
現実的ではない人を設定してはいけない
自分のとって理想的な人を書け!とアドバイスする人もいるのですがこのアドバイスだけでは不十分なんですよね。
例えば
「一部上場会社に勤めていて年収が1300万円あって20代で、年間に1000万程度使う人」
「ダイエットに悩んでいる80歳の男性でインターネットで情報収集していて年収が1000万円以上あって体重が100キロの人」
このようにペルソナを設定することは、笑っちゃうくらい現実的ではありません。
だからあくまでもリアルに存在している人を想定する必要があります。
自分にとって理想的なペルソナを設定したところで、それが現実的にあり得ないのであれば意味を成しません。
設定した後に、「あれ?そんな人いたっけ?」とならないように注意したいですね。
リーチが出来る範囲内でペルソナ設定する
設定したペルソナにリーチ(届ける)できないのであれば、それも設定した意味を成しません
ターゲット像がはっきりと決まっているならば、それに向けて発信すれば良いので
メッセージが決まり易くなる!というメリットがあるのですが
そもそも届けられなければ、意味ありません。
「こんな人をターゲットにしています!」とめちゃめちゃ細部にまで練り込まれたペルソナだったとしても
「接点がない」ならば、
非常に残念ながら売上は上がりません
直接、ペルソナに会って話を聞いてみよう
できれば、直接会って話を聞いていきたいです。
会って話ができれば、自分が想定したペルソナ像と実際のユーザーとの間にある”ギャップ(隔たり)”を確認できます。
会わずにネット情報だけで練り上げたターゲットのイメージとは、全く異なるはずです。
すでにサービスや商品が手元にあるのであれば、サンプルを提供してみると良いですね。
まだ企画段階であれば、いろいろな構想を話して感想をもらいましょう。
自分の思い込みだけで走り出してもビジネスはうまくいきませんので、ちゃんと客観的な意見を取り入れていきましょうね。
発展編:情報発信者としての立ち位置を定める
人を相手にするものなので何らかの形で影響力を与えるという意味で、ビジネスマン全員は情報発信者だと思っています。
ビジネスは人に影響を与える要素を含んでいますからね。
自分が影響を与えたい人はどんな人なのか?を考えると同時に、自分とは一体どのような存在なのか?を明確にしなければなりません。
そのために自分の立場を明確にする必要があります。
ターゲットを鮮明に選定することも大切ですが、
『自分自身のスタンスやステータスもはっきりと明確にやっておくべき』ですね。
伝える書き手の立場がブレるとで一体感がなくなっていきますし、発言に矛盾が生じると読み手の信用を失ってしまうでしょう。
「あのときはこんなことを言っていたのに、他のところではちょっと違うことを言っていたような・・・?」
とお客さんに思われるのは嫌ですよね。
信用は構築するのは難しいですが、崩壊するのはあっという間。
最悪の事態は避けたいですし、正しく情報発信するためにはまずは「自分自身に一貫性を持つ」。これを意識してみてくださいね
特にウェブサイトの場合はペルソナ設定しないと売上は上がりませんからね。