ようやく30歳になったなぁと思いながらも、
「全然、何も成し遂げていない」
「失敗もなければ、大きな成功もない」と中途半端感が否めない僕ですが、
自分よりもビジネス経験が浅い人や、これから起業を考えている人たちに向けて、等身大の生の情報を伝えていきます。
大きな成功している人たちの本とかインタビュー記事とかってありますが、僕みたいな「THE・平凡」的な人って全然取り上げられないんですよね。
(当たり前か)
20代前半の時は、どこへ行っても「若いね〜」って言われていましたが、最近は僕よりも若くて会社が大きい若手も出てきて、嬉しいような、悲しいような。
僕が起業経験した7年間を語っていきます。起業家のリアルってやつを。
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Contents
起業家は社会の最底辺
予め伝えておくと、初期の起業家は社会の最底辺です。
ごめんなさい、言い過ぎました。
ニート以上、フリーター未満ってところですね。
僕は大学生の時に「よし!起業するぞ!」って勘違いでやり始めて、周囲の友人に言うと
「いや〜、すごいね!!成功したらお寿司奢ってね!」って言われていました。
でもよくよく考えてみると、起業家って社会的信頼って0なんですよ。
起業1〜2年目は自宅すら賃貸契約できないことも多いですし、最近は会社名義で銀行口座も作りにくくなってきました。
「起業家・経営者」って響きはかっこいいですし、実際女子ウケはします。
「経営者です!」って言ったら、目がハートになる女性って本当にいるんですよ。
でも、社会的に見たら
「金を稼ぐか、わからない中途半端な存在」なんです。
賃貸契約すら結びにくい事実を加味すると、毎月収入があるフリーターの方が立場が上ってことですよ。
法人のメインバンクを楽天銀行にしている会社はほぼ社会的信用は無いと断言できます(言い過ぎか)。
若いは損。だけど、盛り返すチャンスはある
自分は若手経営者です!って言えば、チヤホヤしてくれます。
でも遊んでくれるのは、お金目当ての女性だけです。
つまりビジネスの場で、「若い、もしくは若く見られる」はdisアドバンテージ。
中には、見た目だけで判断されて、名刺すら交換してくれない大人もいます。(そいつの顔は覚えておきましょ。)
ただし、相手と5〜10分程度話して、それでも
「まだ若いね〜」なんて言われたら、それはあなたの実力不足です。
どんなに性格が悪くて、意地汚くて、経歴がすごそうな大人も
「こいつは自分にメリットをもたらせてくれる!」なんて思ったら、
普通に敬語使いますし、人として経営者として扱ってくれます。
初めて話す前は、舐められてもしょうがないですが、話して舐められたら間違いなく実力不足なんで、もっと努力しましょ。
最近は現役東大早大慶應大学にベンチャーキャピタルが付きやすくなったイメージはありますが
25歳を超えたら実力の世界だと思って間違いなさそうです。
くれぐれも「僕は若いんで、経験させてください!」なんて言っちゃダメ。
賢い大人にただ働きさせられるか、もしくは良い感じに搾取されて終わりですから。
目の前の着金を疎かにしない。まずは1円を稼ぐ
「世界の人たちを幸せに」
「社会貢献」
「あと1年経ったら、こんなに売上が、、、、」
みたいな妄想を抱くべきではありません。
起業したら、まずは1円を稼ぐことです。マネタイズに逃げると、後々苦しい思いをします。
僕も大学生の時にTwitterでフォロワーを集め、広告を流すアフィリエイトを始めました。
最初の3ヶ月くらいは1日十数時間もやっても0円。
でも4ヶ月目くらいから収益を上げることに成功したわけですが、よかったと思うのは、
「1円を稼ぐ工夫をし続けた」経験を積めたことですね。
「サービスを開発してから、初めて営業する(売れるかの見込みが立てにくい)」
「お金を貯めて、代理店になってから営業する(売るためにお金が掛かる)」
こんな感じだと、まじでキツイです。
売ってみないとわからないビジネスって結構あるわけなんで、まずは売ってみる。
そして1円稼いでから、1万円を狙い、月に100万円を狙っていきます。
1円も銀行口座から振り込まれない状況に苦しんで、
前述の通り、ニート以上フリーター未満の社会的地位に安泰しないでください。
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凄い人脈でも金脈にならないかぎり意味ない
経営者という立場になれば、人と会いやすくなります。
パーティーから誘ってもらえることもありますし、飲みの席ですんごい社長と知り合える機会も一気に増えます。
でも、名刺交換したからって、一緒にお酒を飲んだからってビジネス戦闘力が上がるわけないんですよ。
確かに人との関わりは重要です。時に人生を豊かにしてくれます。
でもハッキリいうと、「お金にならない人脈はいらない」です。無駄です。
まずは1円稼いで、自分にお給料を出せるようになり、そして応援してくれている身近な人に金銭でお礼を言えるようになってから人脈を増やしていきましょう。
着金が取れていないフリーター未満の経営者が、大物経営者に会って
「君は凄い素質をしている!ぜひうちの会社で君の商品・サービスを導入させてくれないか?」って言われることはまずないと思ってください。
「自己投資」はしなくて良い
自分に投資をすることはもちろん大切なんですが、
自己投資を勧めてくる人のほとんどは、「うちの商品を買う=自己投資」と言う洗脳をかけてきています。
本一冊読んで人生は変わりませんし、起業コミュニティーに入って成功する起業家は稀です。
自己投資なんて言葉に釣られて、結果の出ないビジネス塾やアフィリ/せどり/物販コミュニティーに高額支払うなんてことはやめてくださいね。お金が勿体ないです。
着金が取れない自己投資はバイアス(思い込み。勘違い)です。
お金を支払う=自己投資 と言う破綻したロジックに身を落とさないようにしましょう。(僕は起業して7年くらい経ちますがよくわからない自己投資をしている人に本当にたくさん会ってきました。)
起業に興味がある方や個人事業主の方にとっての本当の自己投資とは、
「何かをやるためのチャンスを最大化させるもの」だと僕は思っています。
対面営業するための打ち合わせ費用、ネットでサイトを立ち上げる/SNSで情報発信するためのパソコン代、テレアポするための携帯代が真の自己投資です。
生身の人とたくさん接点を持って、いますぐに着金が取れる機会を増やすこと以外は無駄金/死金だと思ってください。
起業の真実
悠々自適な生活には誰もが憧れます。
でも悠々と暮らしている起業はほぼいません。みんな死に物狂いで生き延びようと必死です。
「1日1時間であなたも月収100万円!」みたいなことはイキナリあり得ません。
仮にあり得たとしても、そこまで到達するのには毎日地獄のように働いて必死で考えてようやく仕組み化できた結果です。
みな必死です。
「今月の支払い大丈夫かな。」「あの人は契約するって言っていたけど、本当に振り込んでくれるかな」「社員は不満を抱えていないかな」「あのプロジェクトはうまくいくかな」
みたいな考えで、頭の中はグルグルしています。
そんなもんです。リスクを背負っておらず、借金もしたことがない僕でさえ、常に考えて、そして安堵→心配→安堵→心配 の繰り返し。
休日だってあってないようなもので、トイレにさえスマホを持ち込んで情報収集しています。
みんなが憧れる生活を叶える人たちは一握り。
起業して生き残る確率は10〜20%程度ですし、コロナウイルスの影響でゲームチェンジが起こり、これまでの常識やスキルが使えなくなってきています。
それでも起業したい!やりたいことをやりたい!って人だけやれば良いと思います。
僕は起業して良かったと心から思っています。
そもそも高校すら中退している人間が、毎日満員電車に乗り、上司やお客さん先の機嫌を伺うなんて、一生できるとは思いません。
だから、経営者としての生き方が好きです。すごくプレッシャーを考えることもありますし、僕以外の人が失敗してビジネス世界から退場していく後ろ姿を見て涙することもあります。
でも、ウェブマーケとかウェブ制作とかやってクライアントさんが喜んでくれたり、同世代よりもお金を稼ぐ経験ができて、毎日幸せに過ごしています。
起業してから、「人の幸せの定義」を考えるようになりましたね。なぜ働くのか?なぜ悲しいのか?なぜ幸せなのか?
こういう自分と向き合って、人と向き合っていくことも起業の醍醐味なんだなぁ〜と常々感じています。
なんか、最後は長くなっちゃいましたが、等身大の僕を語ってみました。
今日で30歳なんで、もっと頑張りますw