ビジネスで重要なのは数字管理と心理学。
心理学の基礎を固めて、すぐに売上を上げていきたいのであれば、「影響力の武器」はめちゃめちゃオススメです。
影響力の武器(ロバート・B・チャルディーニ著者 日本の社会行動研究会 訳)がいたるところで大絶賛されているので、知っているかもしれませんが改めてこの素晴らしさの一端を味わっていただきたいです。
「なぜ人は動かされるのか?」「人の心理に影響を与えているものは何か?」を事細かく解説している本は数少ないです。
心理学を理解し実践できたら、生涯年収プラス1億円は間違いないと思っています。
『承諾の研究に興味を持つようになったのは、おそらく、長い間自分がカモの地位に甘んじていたためでしょう。
どんな要因によって、人は要求を受け入れるのか。
それらの要因を最も効果的に使って、相手から承諾を引き出すテクニックにはどんなものがあるのだろうか。
何か頼みごとをするのに、ちょっとしたやり方の違いで成功したり、失敗したりするのはなぜだろうか?
そんな疑問を持つようになったのです。』まえがき
影響力がどのような過程で生まれて、どのように左右するのか?を研究するきっかけは原体験にあったようですね。
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「影響力の武器」が教えてくれること
どのようにしたら人に自分の影響力を与えることができるのか?を体系化しているので、人との距離を縮める科学的なアプローチを「影響力の武器」で学べます。
人の数倍成果を上げてくるトップセールスマンやたくさんの従業員を抱えている経営者、一声かければ数百人集まるセミナー登壇者などがこっそり使っている心理テクニックが学べます。
僕が本書を手にとったのは大学生の時で、コピーライティングを必死で勉強してウェブサイトでモノを売っている時期でした。
どのようにしたら、自分の主張を信じてもらえるのか?どのようにしたら自分のSNSが話題になってシェアされまくるのか?を手探りでやっていた時期でしたね。
自分の独流でやってみたのですが、あまり効果は出ず。
そんなときに、自分よりもうまく行っている人の話を聞いたら、皆すべからく「人の心理を勉強して理解できればどんなことでもうまくいく」と言っていました。
そこで色々情報収集してたどり着いたのが「影響力の武器」。
読み込んで、色々やっていくうちに段々と人の心理が理解できるようになったんです。
とある業界で反応が取れる文章を、別の業界で試してみたところ、同じようにヒットして、ビジネスとして成り立たせるようにできました。
この経験から、「人間が面白い、つまらないと感じる心理は共通性があり、購買意欲は普遍性の性質がある。これを理解できたら、どんな起業のやり方でも絶対に成功できる!」と確信しました。
現在は様々なマーケティング手法やテクニックはありますが人間の心理はそこまで変化していません。
もっと根本的な「人間とは何か?」を理解する習慣を身につければ、どんな業界でも一定の成果を出せるようになるはずです。
その普遍性に近いものに言及しているのが「影響力の武器」なんですよ。
本書を読むメリット
心理学に精通できるので、人間についての理解が深まります。
恋愛でもビジネスでも家庭内でも、使えるテクニックを勉強できるので人間関係も円滑になります。
- 購買意欲がよくわかるので営業能力が自然と引き上がるようになる
- 理由はないが、相手に納得感を持って動いてもらえるようになる
- 特にニーズはないが、手にとってもらえるようなマーケティング仕組みを構築できる
- 盲信的に主張を信じてもらえるようになる
- ぱっと見の印象を改善できるようになる
このようなメリットがあります。あくまでも「相手の自立性を尊重」しながらもこちら側の主張を受け取ってもらえるような心理テクニックなので、
無理やり提案を飲ませたり、強制的に動かす!ような強引なやり方ではありません。
こちらで誘導しながらも、納得を持って動いてもらえるのでより相手とより深い関係性を構築できます。
取り上げられている心理テクニック
- 返報性の法則
- コミットメントと一貫性
- 社会的証明
- 好意〜優しそうな顔をした泥棒〜
- 権威性〜導かれる服従〜
- 希少性
- 手取り早い影響力〜自動化された時代の原始的な承諾〜
ビジネスマンであれば、どれも深く理解しておきたいものばかりです。
最近では、日常の判断を行う時には私たちが使う心理的な思考の近道がたくさん明らかになっています。
判断のヒューリスティック(複雑な判断をする際に暗黙のうちに簡単な判断をしたりすること)と名付けられているこれらの簡便性はちょうど「高価なもの=良質なもの」というルールと同じように作用します。
このおかげで多くの場面で単純な思考で物事に対処できるようになるのですが、ときにはそのせいで高くつく過ちを犯す危険もあります。
本書で特に重要になるのは、どのような場面に他人から言われたことを信じたり、それに従ったりするべきかがわかるヒューリスティックです。
人は無意識的な動きであれ、その行動には根拠が存在しています。
意識・無意識問わず、人間は何かに影響されて行動を引き起こします。
その”影響”はどのようなものなのか?を理解できれば確実にビジネスマンとして人に対して影響を与えられるわけですね。
「〇〇さん(著名人)が推薦!」「名医が監修」「科学的根拠に基づいて」このようなフレーズを目にすると、真意を確かめずに人間はそれを信じてしまいます。
自分の中で物事を精査せずに、信じてしまうプロセスを「影響力の武器」では論理的に解説してくれています。
いかに信じてもらうか?いかに行動してもらうか?はビジネスをしている人間にとって最重要課題だといっても過言ではありません。
科学的なアプローチや様々な行動学者たちの研究によって、「人間の心理」は明らかにされつつありますが、「影響力の武器」ではそれを体系化し、非常に強力な心理テクニックを解説してくれています。
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こんな人にオススメ
弁護士、経営者、営業マン、交渉人、恋愛が上手になりたい人、など人と関わっていて、その関係性を改善していきたい!方にはオススメの本です。
僕は心理学を学べば、生涯年収は誰でもプラス1億円程度にはなると確信しています。
だから「影響力の武器」を誰が読んでも絶対に効果はあると思います。心理学は科学を根拠とした、人との関わり方を体系化させた学問です。
なので人へのアプローチ方法を学んで実践したい方は「影響力の武器」はかなり良い投資になると思いますよ。
「人を自分の言う通りに操っている」みたいなマインドコントロールの一端を覗いてみたい方も読むと面白いかもしれませんね。
感想
具体的な例も多く、ストーリー構成なので非常にサクサク読めるかと思います。
本のページ数は500ページ近いので読むだけで満足!しないように注意したいですね。
繰り返し読めば読むほど、かなり知識が実践的な経験に変わっていくので、なるべく5周はしてほしいな〜と思っています。薄い心理学の本を読むよりもこの一冊で事足りますからね。繰り返し読んで知識を吸収していくと良いと思います!
この本を読むだけで、稼げるようになるのは間違いありません!科学を根拠に論理的に心理学を駆使したい人にはオススメです。