「売れる記事や売れるサイトのコンセプトはどうやって作るのか?」全て「漫画ドラゴン桜(著者 三田紀房)」から学べます。
ドラゴン桜はヒットするべくして生まれた作品であり緻密な計算の元、連載されました。
「人を惹きつける極意は科学的である。」
この漫画に隠された”人を惹きつけるマジック”は科学であり誰でも再現可能なんです。
そして、それをサイト集客に活かしてみることで新しいコンセプトが生まれていきます。
なお、引用部分は「プレゼンの極意は漫画に学べ」著者三田紀房 から抜き出しています。
三田紀房氏の高いマーケティングを僕のウェブマーケティングの持論と絡めて伝えていきますね。
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Contents
ドラゴン桜のコンセプト
ドラゴン桜は経営破綻に陥った偏差値35の私立龍山高校に乗り込んだ教員免許を持っていない元暴走族リーダーの弁護士・桜木健二が企業再生の一環として「5年後に東大合格100人」という超進学校化改革を打ち出し、
その第一歩として2人の落ちこぼれ高校生をわずか1年で東大に合格させようとする物語である。
この文章を見ただけでどのような物語なのか?気になっちゃいますよね。
- 経営破綻した偏差値35の高校の生徒がたった1年で東大を目指す
- 教員免許を持っていない元暴走族リーダーの弁護士
- 5年後に東大合格100人を掲げる
物語の背景、登場人物、物語のゴールは全て明確です。
「5年後に東大合格100人を掲げる」「まずは2人の東大合格」と、ゴールは非常にわかりやすく明確。
「教員免許を持っていない元暴走族リーダーの弁護士が生徒をどうやって東大へ導くのか?」気になるワードや組み合わせがフンダンに含まれています。
ただ生徒を更生させるだけでも、偏差値を上げるだけでもなく、明確なゴールと意外性の高い組み合わせがあったからこそ、ドラゴン桜は大ヒットしました。
ドラゴン桜の大ヒットの秘訣は「徹底的なライバルチェック」にある
自分のライバル(競合)は誰なのか?それはどこにいて、何をしているのか?売れるコンセプトを考えるためにはライバルチェックは欠かせません。
新しい企画を立てるとき、どこから手をつければいいのか悩み人は多い。
まず、すべての漫画は個人商店である、というのが僕の信条だ。
じゃあ、ショッピングモールに自分の店を新規出店をするときに、何を考えなければならないのだろうか?
まず第一に考えるべきは、競合の回避だ。
だから僕は自分が連載する雑誌を丹念に読み込み、「空席」を探すようにしている。自分の「何が描きたいか」より、市場の「どこが空いているか」を優先して考えるわけだ。
空席は次の順番で探さなければならない
1、世の中の全体の空席
2、自分の出店するショッピングモールでの空席この二つの条件をクリアしたとき、企画は爆発的なヒットの可能性を獲得することになる。
p80〜p85
三田紀房氏はショッピングモールでの新規出店を例に「競合の回避」する大切を述べています。
自分の想いよりも、ライバルを特定し市場の隙間を狙っていく姿勢は非常に勉強になりますよね。
僕は参入するジャンルやテーマのサイトを少なくても100個は見ます。市場に存在するコンセプトとは違うものを作り上げるためです。
徹底して直接競合、間接競合のチェックをしないとサイトは作れません。
ここで間違った認識をしている人がいるので注意しておくと、、、
アイデアは生み出すものではなく、調べて湧き出て来るもの
無から生み出すものではなくて、徹底した調べの中からアイディアは生まれます。
ヒットのキモになっている物語の背景、登場人物、物語のゴールはどのように考えられたのか?
著者である三田紀房氏はこのように語っています。
アイデアとは天から降ってくるようなものではなく、「そのジャンルの王道に何を掛け合わせるのか」という掛け算の賜物なのである。
例えば、「ドラゴン桜」の場合、ベースにあるのは「厳しい鬼監督が主人公たちを徹底的に鍛え上げ、全国制覇を目指す」というスポ根マンガの王道である。
そこに「東大受験」という新要素を掛け合わせることによって、新しいタイプの受験マンガを成立させることができた。
つまり、アイデアは既存のモノとの組み合わせによって起こります。
新しい何かを生み出す訳でもなく、ただ愚直にどのような組み合わせがマッチするのか?を考えに考えるわけです。
ウェブマーケティングに携わる私たちは発明家ではありません。世に新しいものを開発するのではなくて、ニーズのあるモノを探し出すのが仕事です。
漫画のアイデアの出し方とウェブマーケティングは非常に親和性があると言えますね。ヒットさせるのも、駄作として終わらせるのも、結局はビジネス的な思考が求められます。
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最も大切なのは「王道」
アイデアを単に生み出すだけでは、ヒット作には恵まれません。意外なものの組み合わせを機械的にしても、変なコンセプトしか生まれません。
コンセプトは誰かに響かせないといけませんし、そこに共感だったり、驚きだったりが含まれない限りは上手くいきませんよね。
一番大切なのはその分野の『王道』を徹底的に分析し、盗めるものは盗み、自分のものにしていく地道な作業だ。
仮にあなたが新商品の販促キャンペーンを企画するものだとしたら、市場の分析よりも先に、「販促キャンペーンの王道」を分析しなければならない。
そして王道を踏まえた上で市場を分析し、そこに何を掛け合わせていくかを考える。
人間の心理なんて、そうそう簡単に変わるものではない。
p107
つまり、その分野の王道を徹底的に理解した上で、アイデアを出していく。
市場を分析し、王道を抑え、それらをベースとしてコンセプトを作っていくことがヒット作を作るコツだと三田紀房氏は著書の中で述べています。
僕は以前、サプリメント(休息)の通信販売を目的としたオウンドメディアを運営していました。年齢別、性別に記事を書いてもすでに市場にあるためそこまで注目を集めることはできませんでした。
しかし一旦切り口を変えて、
「朝休みたい人向けのコンテンツ」
「昼休みたい人向けのコンテンツ」
「時差ボケで困っている人向けのコンテンツ」
これらの記事を書いて、最後に「休息サプリメントはいかがですか?」と記載したところ、高い成約率を叩き出すことに成功。
休息は夜にするものだと、勝手にイメージされていますが、職業職種によって休息する時間は異なりますよね。
世の中には一定数、朝や昼に休息を取る人は存在します。
だからこのようなターゲット層を定めて記事を書くだけでライバル記事が少ないけれどもしっかりと市場がある分野で売上を上げることが可能になります。
誰が、誰に、どうやって、何をするのか? を決めること。
「誰が」「誰に」「どうやって」「何をするのか?」この中の一部を変えるだけでいいのです。
what who when where how why
5w1hを見ながらコンセプトを作ってくださいね。
先ほどの休息の例は who と when をいじった形になります。
企画とは、1ページ目から順番に考えていっても、面白い結末は期待できない。
最初にどでかいゴールを設定してそこから逆算するようにプランを練るのが一番だ。
世の中の「空席」を探し当て、ありえないほど大きなゴールを打ち立てよう。
企画が思い浮かばないのは「空席」が見えていないからであり、企画が動き出さないのはゴールが見えていないからなのである。
p113
空席を見つけ出してくださいね
導入部分に力を入れる
出だしでユーザーを巻き込めるかどうかが全てを決めます。
僕は漫画の1巻だけを買って、面白いか?を見定めていますよ。
雑誌で新連載が始まった時、すべての読者が真剣に読んでくれるわけではない。
多くの読者は自分がこれまで慣れ親しんできた雑誌に入り込んできた異物(新連載)に、疑いの目を向ける。
今後この漫画は面白くなるのか・次週からも読み続ける価値があるのか、そもそもこの漫画は新たに連載されるべきだったのか、値踏みするようにして新連載を読む。
そして少しでも読む価値がないと判断したら、もう読んでくれない。
次週からは雑誌の中のノイズとして、何らためらうことなく読み飛ばすようにする。
たとえそこから物語が面白くなるとしても、である。
P111〜112
漫画に限らず、人に何かを伝える媒体は全て冒頭が命なわけです。
ウェブサイトに置き換えると、検索して訪れたユーザーを魅了するためには、導入部分に力を入れないといけません。
本文が始まる導入部分、文字にすると100〜200文字くらいでユーザーを惹きつけます。
サイト記事のデータを解析するとわかるのですが、60%のユーザーはたったの5秒でページから離脱します。
この離脱部分をいかに少なくするのか?
どうやったら興味を持ってもらった状態で読み進めてもらえるのか?
この2点に注力してください。
導入部分がよければ、記事を最後まで読んでくれますし、成約率も高まるというデータも出ていますよ。
良い導入文の簡単な作り方
導入部分のポイントは「結論から入る」ことです。
起承転結の構成記事では、最後まで読まないと結論がわからず、スクロールするのが面倒だとユーザーは感じてしまいます。
だから導入部分で結論を先に伝えてください。
その記事で取り上げるテーマと結論や記事で伝えたいことを導入部分で100〜200文字程度でまとめると良いです。
コンテンツは「足し算」ではなくて、「引き算」
マンガ家はものごとを「引き算」で考える。
例えば、ネーム(下書き原稿)を作るとき、マンガ家たちは「何を入れるか」と足し算で考えているわけではない。
むしろ反対であらかじめ構想したストーリーから「何を削るか」を引き算で考えているのだ。
仮にそれが「あった方が親切」な情報だったとしても、あえて削る。
駒を削り、絵を削り、セリフを削る。もちろん必要な部分については丁寧に、また詳細に描き込んでいく。
そうやって作品全体に濃淡をつけ、リズムをつけていくことで読みやすさを演出するのである。
p174」
コンテンツを基本的に「削っていく」と成約率とPV数は上がっていきます。
詳しくは「»Webサイトの成約率を上げたければ”削れ”【中級・上級者向け】」
こちらの記事で詳しく解説しているので、読んでみてください。
まとめ
- 徹底的に競合を調べる
- 自分が書きたいものではなくて、世の中に求められるものを書く
- 市場の空席を見つける
- アイデアは生み出すものではなくて組み合わせるもの
- 成功事例を集める
- 導入部分・冒頭部分は全力で書く
- 良質なコンテンツは足し算ではなく引き算で作られる
再現性が高くなればどのようなビジネスでも成功と繁栄を掴み取ることが可能です。
漫画をヒットさせるのは難しいです、ウェブマーケティングで成功する方がよっぽど簡単です。
これを見ているあなたも緻密な計算のもと、マーケティングを考えたり、ウェブサイトを作成してみてくださいね。